事例|No.004

Before

After

今回、お預かりした製品は、「地中海」シリーズ カンヌダイニングチェアです。1980年シリーズ発売当時より展開している定番商品の一つです。
こちらは、マルニスムースという「手触りがよく、柔らかく、しなやか」という特徴の皮革を使用していました。しかし、写真にあるように背あたりは、大きな痛みはないのですが、座面、特にお尻のあたりに、ひび割れ、破れが見受けられ、長年の荷重、擦れに悲鳴をあげたようです。ファブリックに比べ丈夫な皮革だからこそ、ここまで耐えてくれたのでしょう。

リフォームでは、同じ皮革でも、「透明感のある深い色合いで、丈夫でお手入れが簡単」が魅力のマルニスムースを使用、ブラウンから発色良い色味の深いダークグリーンへと色を変えられました。マルニスムースの張り替えと同時に背座のウレタンの入れ替えも行い座り心地も改善、また塗装補修も一緒に行いましたので、木部が擦れて下地が出た箇所や、テーブルにいつもぶつかって傷になった箇所なども補修し見違える仕上がりとなりました。
おそらく、座面の痛み具合からダイニングルームで過ごされる時間の長い方ではと想像いたしました。いつも体に触れている座面だからこそ、本皮革へのこだわりだったのではと思います。リフォーム後はまた、背もたれの広いダイニングチェアでゆったりとした時間を過ごされることでしょう。
ご使用される場面が、お子様やペットのいる場合などによっても適材の素材は変わってきます。それぞれに適した皮革、合成皮革、ファブリックをご紹介いたします。ぜひ一度、ご相談ください。