HIROSHIMAMARUNI COLLECTION Designed by NAOTO FUKASAWA

ナチュラルな木肌を生かし、シーンにこだわらず、あらゆる場所でずっと長く使えることを想定したシンプルで精緻な構造の椅子とテーブル。何より背からアームにかけての緩やかなカーブが美しい。ゆったりめの座はダイニングチェアとしてだけではなく心地いいラウンジチェアとしてもおすすめです。テーブルや椅子の座、そしてアームチェアの側面のテーパーは、光のあたる天面をより美しく強調しています。また、HIROSHIMA に代表されるアームチェアに加え、小椅子やテーブル、ソファなどもラインナップしました。優しい手触りと木の温もりを感じるHIROSHIMAにぜひ触れてみてください。

HIROSHIMAソファ

HIROSHIMAソファは、モジュールシステムによる自在なレイアウトを可能にした、普遍的なデザインが魅力のソファです。ローバックの水平ラインと脚部の浮遊感あるデザインが空間を軽やかに引き立て、高密度ウレタンの三層構造が快適な座り心地を実現します。張地には、美しさと機能性を兼ね備えた上質なファブリックやレザーを取り揃え、空間に合わせ個性を楽しむことが可能です。さらに、確かな職人技によるメンテナンス体制を整備しており、永く愛着を持ってお使いいただけます。

暮らしに寄り添う拡張性

HIROSHIMAソファは、アームレス、コーナー、シェーズロング、オットマンといった多彩なバリエーションを展開し、その組み合わせは無限に広がります。
2シーターや3シーターといった基本スタイルにとどまらず、1シーター単位で構成できるモジュールシステムを採用しているため、お部屋の広さや形状、用途に合わせて緻密なレイアウトを実現することができます。分割された状態でお届けいたしますので、搬入の制約も少なく安心して選べます。
アングルタイプのモジュールでは、鈍角に折れたラインが独自のレイアウトを生み出し、空間に奥行きを与えるとともに会話や姿勢を自然に和らげ、包み込まれるような心地よさを感じさせます。シェーズロングは背クッションを外すことで簡易ベッドとしても使え、静かな休息の場としても、ご家族やご友人と談笑を楽しむラウンジとしても活躍します。オットマンは足を伸ばしてくつろぐためのアイテムとしてはもちろん、多人数が集う場でのスツールや、トレイを置くサイドテーブルとしても機能します。さらに、ソファと調和するオープンシェルフもご用意しています。直線的で潔い構造と研ぎ澄まされたエッジは建築的要素と美しく調和し、空間に凛とした存在感をもたらします。無垢材ならではの力強さと彫刻的な美しさが、家具の枠を超えて空間そのものを格上げしてくれます。

プロダクトデザイナー 深澤直人

HIROSHIMAソファのデザインを手掛けたのは、プロダクトデザイナーの深澤直人です。無印良品の壁掛式CDプレーヤーやau/KDDIのINFOBARをはじめ、国内外の名だたるブランドにデザインを提供し、その名は世界に知られています。
彼は、野心的なデザイナーにありがちな「デザインのためのデザイン」や「自己表現のためのデザイン」を良しとしません。常に使う人のことを第一に考え、人の想いを可視化する静かで力のあるデザインを追求しています。例えばコーヒーカップの取手であれば、「この角度なら手に馴染みやすいのではないか」といった発想から始まり「持ちやすい形とはどのようなものか」「長く愛着を持てるデザインとはどのようなものか」という問いを重ねながら、かたちを導き出していきます。
そうして生まれるのは生活者に自然と受け入れられ、永く愛されるデザインです。その思いを歴史と技術を誇るマルニ木工が受け、暮らしの道具としての本質をさらに磨き上げています。

シンプルだからこその細部へのこだわり

HIROSHIMAソファは、ローバックの水平ラインが印象的なデザインです。背もたれが低いため圧迫感がなく、モジュールシステムソファとして組み合わせても空間を大きく占有することはありません。その高さはHIROSHIMAアームチェアと同じ765mm。リビングからダイニングへと水平が美しく揃い、空間をより広く端正に見せてくれます。また、ソファのコーナーのフォルムにも気を遣っています。縫い合わせが盛り上がらないようにウレタンの形状に工夫を設けています。
フレーム上面がフラットになることでさらに水平が強調されます。
脚部はフレームの内側に配置されており、遠目からはまるで浮いているように映ります。この浮遊感のあるデザインが、空間に軽やかさと洗練さを添えています。
背面もすっきりと美しく仕上げられているため、お部屋の中央に置いて間仕切りとして使うのもおすすめです。背面は床に対して垂直ではなく、わずかに後方へ傾斜しており、腰を下ろすと自然に身体を預けられる快適な角度を生み出しています。
シート高は425mmとやや高めに設計されています。日本人の体格を考慮しつつ、立ち座りのしやすさとソファとしてのリラックス感のバランスを追求しました。
少し高めの座面は「きちんと座れる」印象を与え、応接や商談といったフォーマルなシーンにもふさわしい存在感を放ちます。さらに、肘掛けから背もたれにかけてのフレームは薄く設計されているため、座面の有効面積が広く確保されています。一般的なソファのレギュラーサイズの外寸で、ワイドサイズのくつろぎを感じます。
一見シンプルに見えるHIROSHIMAソファですが、その内部には細部にわたる工夫とこだわりが息づいています。使いやすさと美しさを両立させるための思想が一脚の中に凝縮されています。

究極の座り心地

HIROSHIMAソファの座り心地は、三層構造の高密度ウレタンによるクッションと、堅牢なフレーム構造によって生まれます。表面のウレタンフォームは羽毛ライクなタッチ感を目指し、座った瞬間に身体をやさしく受け入れ、その後、高密度ウレタンは身体が沈み込みすぎないよう適度な反発力で支えます。そして本体に組み込まれたプラスベルトが確かな安定感をもたらし、長時間座っても快適に過ごせます。高密度ウレタンはへたりにくく、しなやかで安定した弾力を保ちます。プラスベルトは適度な伸縮性を持ち、荷重を分散させることでしっかりとしたサポートを実現しています。
背クッションには型崩れを防ぐためにすべり止め加工を施し、美しく安定して収まるように設計されています。また、座クッションの奥行き部分を背クッションの配置に合わせて低めに形成することで、背中が自然に馴染み、安定感ある座り心地を叶えてくれます。
さらに、背もたれ部分は前後に羽毛を入れるポケットを配した三層構造になっており、ポケットにすることで羽毛の偏りを防ぎます。立ち座りの際にもカバーやクッションがずれにくいよう工夫されており、快適性と美しさを両立しています。

豊富な張地

HIROSHIMAソファの張地には、美しさと機能性を兼ね備えた上質なファブリックやレザーを取り揃え、お部屋のインテリアや用途に合わせ最適な張地を選べます。
ファブリックは、豊かな質感と手触りが魅力のウール、極細繊維が生む繊細な光沢をもつベルベット、リサイクルコットンを用いた環境配慮型の生地など多彩なバリエーションを用意。さらに、爪や衣服の引っ掛かりに強い高耐傷性や、水だけで汚れを落とせる防汚性、高い耐久性(マーチンデール10万回)を誇る耐摩耗性など、機能面に優れた素材も揃えています。
また、ファッション・テキスタイルブランドminä perhonen(ミナ ペルホネン)のファブリックも選択可能です。代表的な- dop - “tambourine”(ドップ タンバリン)柄の刺繍が施され、個性的で詩的な表情を与えます。
レザーは、使うほどにしっとりと身体に馴染み、日光や手肌の脂によって深みある艶を増すヌメ革や、自然な風合いと耐久性を兼ね備えたスウェーデン産のレザーなどを用意。年月とともに豊かな表情へと育つ魅力的な張地です。

メンテナンス

HIROSHIMAソファの背クッションと座クッションはカバーリングになっており、1番汚れが気になる肘部も別途カバーを用意しています。これらのカバーリングはドライクリーニングに対応しています。さらに、撥水・防汚効果を高めるパールトーン加工を施すこともできます。
また、張地の地の張替えやウレタンの入替えといったメンテナンスも承っています。長年にわたって培ったノウハウと確かな技術を持つ職人が責任を持って修理を行い、安心して長くお使いいただける体制を整えています。

コンフィギュレーター(3Dシミュレーター)

コンフィギュレーターを使い、お好みの組み合わせを 3D でシミュレーションすることができます。多くのモジュールシステムと木の種類や塗装色、さらに豊富な張地の中からお好みの組み合わせを選べます。お店で素材を選ぶように、実際の質感に近いイメージでシートの種類や張地、脚の組み合わせを試せます。