2021年5月14日

テーブル塗装(中編)研磨

前編では天板の突板が浮き上がってしまった修理をご紹介しました。
中編は浮き上がりの補修が終わった天板から古い塗料を剥がしていく「研磨作業」についてご紹介します。
テーブルの天板は、まずハードサンダーという大きな研磨機械(上写真)で「粗磨き(あらみがき)」という作業を実施します。
ハードサンダーはベルトのようなヤスリをローラーで回し、そこに天板を押し当てることで、古い塗料を磨き落とします。

勤続40年のスタッフが入社したころにはこの機械があったと言っていたので、非常に古いものをメンテナンスしながら大切に使っています。

粗磨きをすると右写真のような状態になります。
グレーの部分はまだ塗膜が奥まで浸透しており落とし切れていない部分です。

粗磨きが終了すると、今度は手で磨いていくフリーサンダーという機械を使用していきます。ハードサンダーと比べ、磨きたい箇所のみ磨くことができるので、塗料が浸透してしまって落ち切らなかったところをこのフリーサンダーで磨いていきます。
やすりの番手を徐々に細かくしながら表面を滑らかにしていきます。

フリーサンダーで磨きが終了した天板はすでに表面が非常に滑らかで、触っていてとても気持ちが良いです。しかし、このままでは水分は浸透し、乾燥すれば表面がガサガサになってしまうため、使用できません。
次回は下処理が終了した天板に塗装していく作業をご紹介します。

最後に、研磨の様子を動画でご紹介します。
フリーサンダーで天板を磨くときに出てくる木くずが、天板の上で無造作に動く様子はずっと見ていても飽きないとても面白い光景でした。

-----------------------------
修理の詳細は こちら
修理のお問い合わせは こちら