2022年11月11日

リフォーム専門 マルニファニシングの工場ご紹介「張り作業建屋2階」

以前のブログで、工場の張り建屋の1階をご紹介いたしましたが、今回は張り建屋の2階をご紹介いたします。
工場の張り建屋の1階についてご紹介したブログはこちら。
リフォーム専門 マルニファニシングの工場をご紹介「張り作業建屋1階」

01:型紙保管エリア

生地の型起こしをするための型紙を保管している場所です。
正確に数えたことは無いそうですが、1000種類くらいあるかもしれない、とのこと。
必要な型紙をこの中から探し出します。まれに、型紙通り生地を裁断しても実際の椅子に張ってみると、うまく合わないケースがあります。その際には実際の椅子がきれいに見えるように微調整します。微調整した場合は新たに型紙を作るので、同じ商品でも何種類もの型紙ができ、数がどんどん増えていきます。
型紙にはメモ書きがあり、「こういうケースではこの型紙を使う」など、ノウハウがどんどん蓄積されていきます。

02:作業台

長さ14メートルの大きな作業台。生地を裁断したり、型を起こしたり、多目的に利用されます。

作業台の下は、過去に使用して残った生地の在庫置き場になっています。

03:縫製エリア

裁断した生地を縫製していきます。
「こんなに古いミシンを使っていて恥ずかしいから撮らないで」とスタッフには言われましたが、私からするとこの使い込まれた古さがとても新鮮でカッコよく見えます。

座って縫うタイプと、立って縫うタイプのミシン台があります。
立って縫うタイプは作業台に傾斜が付いており、より早く生地を縫うことができるそうです。

04:縫製完了生地保管スペース

縫製エリアと生地張りエリアの間に置かれた棚。こちらでは生地の受け渡しを行います。縫製が完了したものはこの棚に置かれ、張りチームにバトンタッチします。
ただ、設計図通りに縫製しても実際に張ってみるときれいに張れないことがあり、その際には縫製チーム、張りチームで打ち合わせ、微調整を行います。

05:生地張り場

木部修理やウレタンの貼り合わせ、縫製が完成したものが集約され、ここまでくると完成間近です。
「ここの納まりがきれいじゃないから張りなおしますね」と声を掛けられることもありますが、一見するとどこがダメなのかわからないくらい微妙な差です。
ただその一言が大変頼もしいです。

06:梱包スペース

修理品の家具は形状がマチマチです。そのため、きれいに納まらない場合には、梱包用段ボールを加工して梱包します。隙間があると箱の中で家具が暴れ、せっかく修理したものが配送途中で傷がつく恐れがあるため、厳重に梱包します。

家具の修理工場というと、張替えのみできる工場、塗装のみできる工場と別れているケースが多いのですが、弊社では張りから塗装、木部修理まで一貫して行えるのが強みの一つです。
お客様から張替えのみご依頼いただいたとしても、張りのスタッフが木部の傷などを見つければ、「木部塗装もしましょうか」とご提案ができます。

別の機会に「塗装建屋」とその作業についてもご紹介させていただきます。

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