2024年2月9日

ご新居に合わせた家具修理 A様邸

ファッションなどの好みが歳月と共に変わるように、インテリアの好みも暮らしや環境と共に変化があると思います。

今回、A様から「使用していたテーブルが新居の雰囲気に合わなくなってしまったが、捨てるのはもったいない」というご相談をいただきました。昨年、A様はご自宅を建替えられており、その際に長年住み慣れたテイストから内装を一新したため、使用していた家具が合わなくなったとのことでした。


ショップでお打合せをしている時にA様の目に留まったのが「アトリエ」シリーズです。
クラシックな形状でありながら、塗装や張り生地を替えることで雰囲気が変わり、今までのクラシック家具が合わなかったような空間にもマッチするシリーズです。
「アトリエ」
https://www.maruni.com/jp/items/tr_atelier.html

A様から「こんな感じにしたい!」とお声をいただき、どのような仕上がりにするかイメージも決まり、修理がスタートしました。

① 部材の状態確認

まずはテーブルを分解し、一つ一つ部材に不具合がないか確認します。


その中でも特に天板や脚に大きな傷があったので、そこから修復していきます。

② 天板突板の修復

天板には突板と呼ばれる素材が貼ってありますが、一部欠損していたため、その箇所に突板を補填しました。
全体に塗装をかけ直しますので、最後は均一な色に仕上がりますが、突板を補填した姿は色のコントラストが寄木細工のようできれいです。

③ 脚の修復

脚の一部にも大きな打痕があったため、パテと呼ばれるもので埋めます。
今回の塗装だと必要ありませんが、より木目を生かした塗装にする場合は、パテの部分だけ違和感が出てしまうため(パテの上から)木目を描くこともあるそうです。

④ 塗装の磨き落とし

大きな傷の修復が完了した後は、古い塗装を全て磨き落としていきます。

⑤ 下塗り

塗装は「目止め→下塗り→上塗り」という作業を行います。
今回は通常のクラシックの家具とは異なり白い塗装を施しますが、目止め、下塗りまでは同じです。

下塗り作業は一度だけではなく、何度も塗装を塗り重ねます。
塗り重ねる際に、そのまま塗り重ねても塗料がうまく密着しないため、わざと目の細かいサンドペーパーで軽く磨くように傷をつけ、塗料が密着しやすい状態を作ります。
塗っては磨き、塗っては磨きの作業を繰り返します。

⑥ 上塗りと乾燥

テーブル塗装をする上で一番の大敵は空中のホコリやチリです。
せっかくきれいに塗装しても天板にチリなどが付着してしまうと台無しになります。
そのため、塗装をする際にはホコリを吸う巨大な換気扇の前で行います。
写真の布がかかっている箇所はすべて換気扇です。

塗装が完了すると乾燥室に移動させます。
乾燥室というと何か機械で乾燥させるのかと思いますが、弊社の修理工場では自然乾燥で行っています。


下塗りまで完成すると最後の上塗り作業になります。この上塗り作業で天板の色が決まります。
今回はアトリエシリーズを気に入っていただき、そのイメージで白い色をご希望でしたので、白い塗料で仕上げました。


A様のご自宅で長年慣れ親しまれてきた家具は、修理と共に塗装もかけ直したことで雰囲気が変わり、白を基調とした新たな内装のご新居でも引き続きお使いいただけるようになりました。
お客様の何とかして弊社家具を使い続けたいという想いに触れることができた、とてもありがたい事例となりました。

※木部の塗色変更修理は弊社茨城県修理工場のみの対応となります。

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