2025年8月8日

85型ローンチェア修理 K様邸(中編)

中編では塗装作業についてご紹介します。

作業を始めたところ、「あれ、どこから塗るのがいいだろう」と塗装スタッフの手が止まりました。
弊社修理工場では塗装をきれいに仕上げるため、通常は下から上に塗っていき、そして一番目に入りやすい笠木というパーツを最後に塗るようにしています。
ただ今回のローンチェアの場合、上にも下にも笠木に該当するパーツがあったため、どこから塗り、どこを最後に仕上げたらきれいになるのか疑問がわいたそうです。

もう一つスタッフが悩んだところがあります。角脚のチェアだと「面」から塗りその後「角」という順番ですが、今回はパーツ全体が丸みを帯びているため、やはりどこから塗るべきか迷ったそうです。

こういう時は工場内でも経験豊富な熟練スタッフに相談します。一度手順を丁寧に確認し、再度塗り始めました。

「いつものやり方が当てはまらない」
このような状況は、様々な年代、形の家具が入荷する修理工場ならではだと思います。
※塗装の手順は弊社修理工場の場合です。

希少な家具は通常以上にミスが許されず、塗装一つとっても、「どのように塗るのがベストか」と確認しながら作業を進めていきます。スタッフにとっては修理できる嬉しさもありつつ、緊張の連続です。
次回はいよいよ完成編です。
※ローンチェアの修理は茨城県修理工場のみでの対応となります。

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