2025年9月12日

85型ローンチェア修理 K様邸(後編)

前編・中編と修理を続けてきたローンチェアが、いよいよ完成です。
どの穴にどの順番でロープを通すのか、修理前の写真と見比べながらの作業になります。

 ※作業風景は2倍速です。

ロープを通す作業を横で見ていましたが、初見ですぐに修理ができるようなものではないと感じました。

 ※写真のローンチェアは今回のお修理分とは別モデルになります。

今回修理しているモデルの後継品は折り畳みができるタイプ(上記写真)になっていました。
これは、配送コストと組み立てコストの両軸から考えて仕様改良を行ったと考えられます。

ロープの色も黒に変更されたので、よりスタイリッシュな印象に仕上がりました。

K様のご両親が結婚された時、家具一式が揃い、お店から出ようとしたところ、このチェアが目に留まり、「かっこいいから」と一目ぼれして追加で購入いただいたそうです。

時は流れ、ご自宅を建て直す際にそのまま廃棄するという選択肢も考えたそうですが、思い出のある家具だからこそ、手入れをして今後も長く使っていきたいと思われたそうです。K様の思い出と共に貴重なお話を聞かせていただきました。
お届けした際には、「あと20年は使います!」と嬉しいお言葉もいただきました。

受け継いだ一見古い家具も、時代や環境に合わせてリフォームすることで、さらに長く使っていただける、そのような家具ならではの魅力と、それをお手伝いできることの嬉しさを改めて感じたご依頼でした。

※ローンチェアの修理は茨城県修理工場のみでの対応となります。

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